WorkflowNumberingManagerオブジェクト

採番処理マネージャ。

採番処理を行い、採番された値を取得するためのAPI提供します。
採番処理を利用することで、連続した番号を取得することができます。
採番処理は、プラグインで指定されているクラスを実行して、採番処理を行います。

拡張ポイント ID	jp.co.intra_mart.workflow.plugin.numbering
実装インタフェース	IWorkflowNumberingListener

採番処理マネージャで提供している採番処理は以下の通りです。

• ファイル採番
• DB シーケンスオブジェクト採番

ファイル採番処理の詳細
パブリックストレージからカウンターファイルやタイムアウト設定ファイルを読み込み、読み込んだカウンター値に＋1 した値をカウンターファイルに上書きし、返却します。
カウンターファイル、タイムアウト設定ファイルは、テナント毎に保存されます。

• カウンターファイル : [%PUBLIC_STORAGE_PATH%]/im_workflow/data/[%テナントID%]/[%テナント単位の設定値(master-file-dir)%]/numbering/simpleNumberCounter
• タイムアウト設定ファイル : [%PUBLIC_STORAGE_PATH%]/im_workflow/data/[%テナントID%]/[%テナント単位の設定値(master-file-dir)%]/numbering/lockTimeOut

また、実行時に上記の各ファイル、または格納ディレクトリが存在しない場合は新規作成します。
新規作成される場合、カウンターファイルは 0、タイムアウト設定ファイルは 3 秒に設定されます。
タイムアウト時間が短い状態で多数ユーザが同時にアクセスした場合、採番処理が失敗する可能性があります。
その場合は、タイムアウト設定ファイルの秒数を増やして下さい。

DB シーケンスオブジェクト採番処理の詳細
DB シーケンスオブジェクト採番処理は、各 DB で提供しているシーケンスオブジェクトを利用します。
シーケンスオブジェクトの仕様は以下の通りです。

• カウンターは昇順のみ
• 採番される番号の初期値：1
• 増分間隔：1
• 増分の最大値：各データベースで設定可能な最大数

ただし、SQL Server の場合は、SQL Server 2012 から使用することが可能となります。
また、各 DB 共通として、増分の最大値に到達した場合は、データベースでエラーが発生し、採番処理に失敗します。

各 DB に設定される増分の最大値

DB	DBシーケンス最大値
Oracle	9999999999999999999999999999 (※１)
PostgreSQL	9223372036854775807
SQL Server	9223372036854775807
DB2	2147483647

※１ 採番処理で利用できる最大値は「9223372036854775807（Long.MAX_VALUE）」です。

採番処理マネージャでの採番処理は、デフォルトとしてファイル採番が利用されます。
利用される採番処理を切り替える場合は、プラグインの設定を以下のように変更する必要があります。

1. ファイル採番プラグイン設定 jp.co.intra_mart.workflow.plugin.numbering.simpleNumberCounter(プラグイン ID) の enable(有効無効フラグ) を false にします。
2. DB シーケンスオブジェクト採番プラグイン設定 jp.co.intra_mart.workflow.plugin.numbering.databaseSequence(プラグイン ID) の enable(有効無効フラグ) を true にします。

また、採番処理を切り替えた後、採番されている値を移行する場合は、カウンターファイルまたは、各 DB シーケンスオブジェクトに対して現在値の更新を行います。
カウンターファイルの値を DB に移行する手順は、以下の通りです。
Oracle

1. ファイル採番のカウンターファイルから採番されている現在値を確認します。
2. シーケンスオブジェクトの増分間隔を更新します。
   alter sequence imw_seq_matter_number increment by n(カウンターファイルの現在値);
3. シーケンスオブジェクトの現在値を更新します。
   select imw_seq_matter_number.nextval from dual;
4. シーケンスオブジェクトの増分間隔を元に戻します。
   alter sequence imw_seq_matter_number increment by 1;

PostgreSQL

1. ファイル採番のカウンターファイルから採番されている現在値を確認します。
2. シーケンスオブジェクトの現在値を更新します。
   select setval('imw_seq_matter_number', n(カウンターファイルの現在値));

SQL Server 2012

1. ファイル採番のカウンターファイルから採番されている現在値を確認します。
2. シーケンスオブジェクトの現在値を更新します。
   alter sequence imw_seq_matter_number restart with n(カウンターファイルの現在値);
   select next value for imw_seq_matter_number from sys.sequences where type = 'SO' and name = 'imw_seq_matter_number';

DB2

1. ファイル採番のカウンターファイルから採番されている現在値を確認します。
2. シーケンスオブジェクトの現在値を更新します。
   alter sequence imw_seq_matter_number restart with n(カウンターファイルの現在値);
   values nextval for imw_seq_matter_number;

DB の値をカウンターファイルに移行する場合は、以下の SQL で採番されている値を取得し、カウンターファイルの現在値を更新します。

 -- Oracle
 select last_number from user_sequences where lower(sequence_name) = 'imw_seq_matter_number';
 -- PostgreSQL
 select last_value from imw_seq_matter_number;
 -- SQL Server 2012
 select cast(current_value as integer) from sys.sequences where type = 'SO' and name = 'imw_seq_matter_number';
 -- DB2
 select nextcachefirstvalue from syscat.sequences where lower(seqname) = 'imw_seq_matter_number';